東寺(教王護国寺)をたずねて




新幹線で京都駅から大阪へ向かって左側の窓側の座席で見える五重塔が、東寺の五重塔である。
東寺の五重塔は、国宝の中で一番高い約55メートル、堂々とそびえる五重塔は現代の高層ビルの中でもひと際目立つシンボルである。
 

今回は、近鉄東寺駅から、南大門へのコースで行った。

もし車で来たり、新幹線の京都駅で降りるとどうしても東門からになるが、わざわざ回ってでも
南大門からの五重塔、金堂を見るべきである。

近鉄 東寺駅

 


やはり五重塔はこのコースでも一番目立っている。


南大門は大きな門で、門からは金堂が見える。そしてこの直線上に金堂、講堂、食堂、北大門と並んでいる。この日はガラクタ市が開催されていたので、門の中はにぎやかだった。
 


東寺 南大門


東寺南大門と五重塔

 


今回は南大門を通り過ぎ、一周りすることにした。
外側からの国宝蓮花門を見たがさほど特徴が感じられなかったのは私の無知のせい。
国宝である。



国宝 東寺蓮花門

 
その先、西門から入いると、最初に御影堂がある。大師堂ともいう。
弘法大師空海が嵯峨天皇より東寺を賜った。弘法大師空海は、真言密教の根本道場とした。

御影堂は、1233年大師信仰の中心で、大師像を安置し御影供がはじまった。今でも弘法大師空海の月命日21日には供養が行われているという。弘法市も毎月その日に開催される。
御影堂は前と後ろに分かれた複雑な構造である。檜皮葺の屋根はやわらかい雰囲気に感じる。常に庶民に開かれており、靴を脱いで正座できる堂はここだけである。


国宝 東寺御影堂(大師堂)正面



国宝 東寺御影堂(大師堂)


御影堂を横から



御影堂後ろから




五重塔ができたのは、弘法大師が入定して、50年後の883年になる。826年に弘法大師が五重塔の造営を願い出る。
落雷や焼失を繰り返し、現在の五重塔は5度目の塔で1644年徳川家光に寄進によって再建された。堂々とした五重塔である。
 



 


弘法大師空海が嵯峨天皇より東寺を賜った。
その当時は、本堂である金堂のみが完成していた。金堂は焼失し、現在の金堂は1603年豊臣秀頼によって再建された。
金堂は天井の高さ12メートルと高く、堂内には、薬師三尊像の三体の巨像がある。
2.9メートルの薬師如来坐像と日光・月光菩薩立像が安置。薬師如来の台座の周りに十二神将立像が守っている。いずれも重要文化財に指定されている。

東寺 金堂



講堂は重要文化財で1491年に再建された建物。空海の創案した立体曼陀羅21体が安置されている。中心に大日如来像から堂内は独特の雰囲気を感じる。
 


東寺 講堂



帰りは東門よろ京都駅に向かう。


駐車場の入り口の写真
、駐車料600円で止められる



徒歩で京都駅に向かう途中、しばらく来なかったが、大きなショッピングセンタができていた。イオンはかなりにぎやかであった。




東寺についてもっと詳しく
東寺の地図
東寺五重塔