厳島神社をたずねて



厳島神社は、海に浮かぶ平安時代の廻廊で結ばれた朱塗りの社殿、寝殿造りの建築美。背後の弥山の緑や瀬戸の海の青と鳥居や社殿の赤とコントラストはまるで竜宮城を思わせる幻想的な美しさである。

JR宮島口を降り、地下道をから、フェリー乗り場まで約5分
 


フェリー乗り場は2か所ある。JRフェリーと宮島松大汽船のフェリー。
どちらも大差ないように感じるが、JRフェリーは大鳥居に近いところを通る。
本数は頻繁にある



 


最初に目にするのは海に浮かぶ朱塗りの「大鳥居」

国重要文化財に指定されている。
厳島神社の大鳥居は、木造で
高さ約16.6m、
棟の長さ24.2m、
主柱周り9.9m、
総重量は約60t

木部は丹塗り(光明丹[こうみょうたん])、主柱は楠の自然木を、袖柱[そでばしら]は杉の自然木を使っている。
 

 



海面にそびえる朱塗りの大鳥居は、奈良の大仏とほぼ同じ高さの16m、重量は約60t。主柱は樹齢500〜600年のクスノキの自然木で作られており、8代目にあたる現在の鳥居を建立するにあたっては、巨木探しに20年近い歳月を要したらしい。また根元は海底に埋められているわけではなく、松材の杭を打って地盤を強化し、箱型の島木の中に石を詰めて加重するなど、先人の知恵と工夫によって鳥居の重みだけで立っているのはすごい。
 

 



 厳島神社の創建は、推古元年(593年)、佐伯鞍職によると伝えられている。平安時代後期の仁安3年(1168年)には、佐伯景弘が厳島神社を崇敬した平清盛の援助を得て、今日のような廻廊で結ばれた海上社殿を造営。本殿以下37棟の本宮(内宮)と、対岸の地御前に19棟の外宮が設けられ、全て完成するまでに数年が費やされたといわれている。
 



 




 

時間があれば弥山の頂上までいきたい。
参道のお店を通り、紅葉公園をあるき、宮島ロープーウェイで、未開発の原生林で自然を楽しみ
山頂まで歩くというコースである。
 


参道のお店で軒先で人だかりができている場所があった。
焼き芋屋さんである。
宮島の定番というと焼き牡蠣かもみじまんじゅうであるが
ほくほくではないねっとりとした焼き芋もおいしい。
 




 

紅葉公園の紅葉が真っ赤に色づくころは、人も多い。
ロープーウェイも整理券でかなり待たなければならないので注意が必要である。
真っ赤の紅葉はきれいだった。
 
 

 

 

 

 


JR宮島駅前のうえの「あなごめし」が是非おすすめである。
昼飯時などの時間帯は多くの人が並んでいるため、並ぶ根性がないとだめであるが、その価値はある。
少し時間帯をづらせばそれほど待たなくてもすむ。
うえのは、明治三十四年の老舗である。
 

 


神社が浜に創建されたのは、島全体がご神体とされ、12世紀に平清盛と神主・佐伯景弘によって調えられた壮大な社殿群は平安時代の浄土信仰に基づく極楽浄土を現したものとも言われている。前面には瀬戸内海、背後には神が降臨する場所と考えられた弥山。自然に神をみる日本古来の信仰をそのまま形にし、みごとに自然美と人工美とを調和させたのが厳島神社である。

世界に誇れる日本の宝 宮島

また来たい。
 

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