京都醍醐寺 上醍醐をたずねて




下醍醐から山登り1時間 かなり覚悟がいる。最近体力的に自信がなくなっているが、いよいよその時が来た。
「山を登るのは寒いぐらいが調度いい」「冬の方が空気が澄んでいる感じがいい」という理由でこの時期になりました。今回の大きな目的である上醍醐です。
 
 

上醍醐入口 入山料600円


午後2時30分から登ったので時間的にはぎりぎりのようです。
行きに1時間、帰りに1時間見てといた方がよいと入山時に言われたので帰りの予定は4時30分、暗くなるのが5時コ頃なのでぎりぎり、でもこの機会を逃したらまたいつになるか、思い切っていくことにしました。



 

当たり前ですが、本当に1時間登りっぱなし
途中に滝のようなところがあり、湧水のお水が飲めました。とてもおいしいお水。
そこの場所で、「あとどのくらいですか?」と下山してくる人に聞くと、まだ半分かなと言われ、ゆっくり水飲んでいる場合じゃないなとあわててまた歩きはじめました。

  
 
 

    

やはり日頃の運動不足で息があがってしまいましたが、わりと急な傾斜はなかったので山にん慣れている人なら問題ないでしょう。私はマイペースで行ったのでやはり、1時間かかりました。ほぼ上の方に行くとせっかく登ったのにと感じるぐらいの下り部分もあります。そうこうして下っていると上醍醐寺務所が見えました。 


 
 

国宝清龍拝殿を横目に先に醍醐寺の発祥である醍醐の水へ

醍醐の水
   

醍醐寺の発祥となる霊水。
山岳信仰の笠取山にあって、理源大師・聖宝(りげんだいし・しょうぽう)は、この山を登って、白髪の老翁の姿で現れた地主神・横尾明神より、こんこんと水が湧き出るこの山を譲り受けた。そして観音様を刻み、山上に祀ったところからはじまっている。そして笠取山を醍醐山と名つけられた。(案内版より)

この霊水がうまい!コップで飲めるようになっていました。

 


国宝清龍拝殿

拝殿の建立は1088年であるが、今の堂は1434年に再建されました。邸宅風の手法を用いたつつましやかで親しみやすい建築で、古風で純粋な伝統的手法が繊細で垢抜けした姿で活かされており洗練された気品を備え高く評価されている。(案内板より)
 



 

 

国宝 薬師堂


国宝薬師堂は、1121年に再建されたもの。
山上伽藍では最古の建造物で、数少ない平安時代の遺構として貴重なものである。
本尊薬師如来座像は日光月光菩薩と共に国宝に指定されており、豪快な気分を感じさせる優美な像で、歴代の聖帝がご病気の平癒を祈られる度に金箔を尊像に貼り加えられ「箔薬師」の名で信仰を集めている。(案内板より)
 


 

 

国宝薬師堂から見た景色



五大堂
五大堂は907年建立されたが、現在の堂は昭和15年に再建されたもの。




氷で凍っます。やはり寒いんですね。



五大堂の先に如意輪堂、頂上に開山堂があります。
両方とも桧皮葺の屋根で重要文化財です。ここでの見晴らしは最高です。

如意輪堂


開山堂


 


もう4時、人影もなくなってしまいました。
夕日が差す景色もさわやかで、信仰とはこういうところから来るような感じがしました。




そろそろ下山で、下りといえども膝に負担がかかるのでゆっくり降りましたので50分はかかりました。まだ暗くなってなかったので無事帰れました。
下醍醐を一回でると、もう戻れなく別な道から帰ることになります。

 

醍醐寺とは離れた話にはなりますが、
定年になって、国宝めぐりをと思い、ウォーミングアップで定年前にめぐり始めたのですが、定年のころは体力が衰え、今日のようなコースはとってもつらいのではないか。
ということは、定年を待たずに動けるうちにと・・・つくづく感じた次第です。