京都醍醐寺 三宝院をたずねて



JR奈良線・六地蔵駅で乗り換え、地下鉄東西線・醍醐駅を下りました。
「醍醐駅」は、”醍醐寺”のための駅というイメージをもって訪れたので、びっくりです。駅前には大きな店舗・道路がある都会の駅です。醍醐寺はどっちに行けばさえわからず、2人程に聞いてしまったくらいです。車の行き来も多かったです。

  


住宅街を抜けて10分程歩くと醍醐寺の雰囲気がでてきました。
醍醐寺の総門です。




  
 

醍醐寺の総門をくぐると左手側が「三宝院」、その先の仁王門から「下醍醐」、その先の山が「上醍醐」と広い境内を3つに分けることができます。
たまたま若い僧が、仁王門の方より、一列で歩いてきて、ちょうど三宝院の中に直角に曲がってい入って行きました。その時の写真をアップしました。


 

  

 

三宝院は、1115年 醍醐寺第14世座主の勝覚僧正(しょうかく・そうじょう)が創建、その後は歴代の座主が居住する坊です。


三宝院へ入る門のすぐ先に 国宝唐門があります。
桃山時代のものですが、平成22年に復元されました。門は黒漆で塗られ、菊と桐の紋は金箔が施されています。屋根は檜皮葺で趣があります。

国宝 三宝院唐門

 




唐門からは庶民は入れませんが、隣に拝観門があります。
拝観料は600円ですが、下醍醐と共通だと割引で1000円になります。


拝観門をくぐるとすぐのところに大きな桜が枝を支えられながらあります。
今は枯れていますが、桜の季節にはそれはきれいな花が咲くことでしょう。





表書院の玄関とその奥が表書院の建物になります。
表書院は国宝です。そこから見る三宝院庭園も国の史跡名勝に指定されています。どちらも写真撮影は禁止されているのが残念です。
 



三宝院庭園は、1598年豊臣秀吉が、「醍醐の花見」に際して、自ら設計した庭ということで桃山時代の華やかな雰囲気があります。庭の中は豊富な水もあり、四季折々の良さがあると想像されます。その庭の中に、亀島と鶴島それぞれに姫小松があるのですが、亀島の方の姫小松は樹齢600年以上と言われている天下の銘木です。幹が太く、高さがないないので、600年間手入れをまめにして上に伸びないようにしたと想像できます。そのことを考えると果てしない感じです。
 


国宝 三宝院表書院(屋根)
三宝院の建物のほとんどが、重要文化財、国宝に指定されていますが、その中でも特に表書院は、三宝院庭園を見渡せる建物です。表書院から先は、立ち入り禁止ですが、純浄観、本堂、奥辰殿の建物は重要文化財に指定されています。


 


醍醐の桜、霊宝館周辺の桜もすばらしいとお寺の方に聞きました。
混むのかもしれませんが、次はその時期に来てみたいと思います。