ぶどうで有名な山梨県勝沼。 ぶどう寺
今回は車で、樹齢2000年の山高神代桜を見た後に大善寺と清白寺に行きました。国宝建造物はこの2か所です。大善寺は勝沼ICで降りてすぐのところです。
ぶどうの季節ではないので、まだ桜の花などの花が咲き始め、新緑はこれからの季節です。
国宝の大善寺本堂(薬師堂)は1286年建立、その他の国宝としては厨子がありますが、国指定の重要文化財に薬師如来像・日光月光菩薩像(平安初期)は5年に一度の秘仏、厨子両脇の十二神将像・日光月光菩薩像(鎌倉時代)があります。堂々とした山門は県指定の文化財です。
変わったところで史蹟民宿として、泊まれるようで値段も6千円とリーズナブルです。
いきなり入口のところで変わった光景にでくわしました。
遮断機でカードがないと入場できないようです。
ほんとだったら、この手前で拝観料を払って、カードをもらい、遮断機のところで入場する仕組みなのらしいのですが、遮断機の前まで来て右往左往してしまいました。あとからの人が来なかったから良かったのですが。(受付で拝観料500円払うと入場カードがもらえます)
堂々とした山門です。
山梨県の指定文化財です。山門をくぐると傾斜のある階段を昇ります。
紫陽花がまわりにあったのでその季節はきれいでしょう。
国宝 大善寺本堂(薬師堂)です。
1286年の建立、関東では最も古い木造建築で、歴史の重さと力強さを感じます。
檜皮葺の屋根は、やっぱり落ち着きがありますね。
これから木々に緑が映え、ますます薬師堂も引き立つことでしょう。
当日は、護摩祈祷されている方がいらっしゃいましたが、中に入れてもらえました。
厨子の扉は閉ざされていました。5年に一回のご開帳です。
その脇に、日光月光菩薩と十二神将像がありました。こちらも国重要文化財です。
本堂のある場所は、程良い高台になるのでのんびりとした眺めができました。
ぶどう薬師として有名なお寺、季節外れですが参拝客もパラパラありました。
奈良時代には聖武天皇から鎮護国家の勅願と寺山号を賜わり52堂3000坊の隆盛があり、重厚な山門と本堂が残り、その後いろいろな歴史で今に至っていると思われますが、ぶどうの産地として地元が栄え、寺院自らの自家製ワインや史蹟民宿もある少し庶民的な身近なお寺にも感じました。