「 女人高野」室生寺
女人禁制の時代に門戸を開いていた室生寺は、今でも女性に人気の高いお寺らしい。
ちょうど紅葉真っ盛りの時期に訪れたので人ではすごかったが、普段は静粛した山深いお寺であることが想像できる。
真っ赤に色づいた紅葉は派手であったが、奥の院までの700段の階段と高い杉木立には力強ささえ感じる不思議な魅力のあるお寺だった。
創建は770年ごろ、国宝建造物は、五重塔・金堂・本堂と3つある。
太鼓橋を渡り、拝観料を支払い、仁王門をくぐり、最初の階段を見上げると、国宝金堂の頭が見える。真っ赤に色ついた紅葉はみごと。
金堂は薯B葺(こけらぶき)の屋根で平安初期の建物の歴史を感じさせる。金堂内部には、本尊釈迦如来立像と背後の帝釈天曼荼羅の板絵、左右に並ぶ薬師如来、地蔵菩薩、文殊菩薩、十一面観音菩薩、さらに手前には十二神将像がならぶ、すべて重要文化財以上で、釈迦如来像と十一面観音菩薩は国宝に指定されている。
金堂からさらに昇ると本堂がある。本堂は鎌倉時代の建造物、中には如意輪観音菩薩が片膝をついて、顎を押えている格好をしているのがおもしろい。
本堂から見える五重塔。いよいよに近づいたという感じがした。室生寺の中でも一番古い建造物だである。なぜか自分はこの五重塔を目指して昇ってきたことに気がついた。なぜであろう?不思議な魅力を含んでいるのか。
この五重塔は16メートルと現存の五重塔の中でも最小の高さであるが、その高さの数字より数段大きく感じ、階段下から見上げるとさらに大きく感じる。
平成10年の台風で杉の木が倒れて損傷を受けたが予想以上の多くの寄付が集まり復興した。やはり人気があるのであろう。
高い杉木立をみながら橋を渡り、先をみると奥の院に続く長い階段が見える。初めて訪れた人は「わー」と思わず声を出している。ここから350段かなり傾斜が急である。ここにくると紅葉を楽しむ気配はなく、修行の世界をわずかに垣間見る
室生寺 奥の院 御影堂
ちょうど紅葉真っ盛りの時期に訪れたので人が多かったが、普段は静粛した山深いお寺であることが想像できる。
真っ赤に色づいた紅葉は派手であったが、奥の院までの約350段の階段と高い杉木立には力強ささえ感じる不思議な魅力のあるお寺だった。
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