日本人で東大寺を知らない人はいないのではないかと思うぐらい知名度はある。
ところが、何度行ったかとなると1-2回というところではないか。
私も修学旅行でいっただけであった。
東大寺は12万坪の広大な敷地と大仏をはじめとした巨大な建物群がある。
なので、じっくりと時間をかけて見ないと回りきれない。たまたま、バスツアーの一行が案内されて行ったので気にして見てみたが、主なところだけを手際よく回っていたので、全体の1/5ぐらいしかおそらく回っていないであろう。
今回は、転害門から戒壇院、二月堂など一通りまわるつもりで行った。
東大寺の境内案内図
やはり今回も南大門から大仏へのコースから行くことにした。
ひとなつこい入口の鹿をさけてくると、けた外れに大きい南大門がある。
このスケールの大きさは桁外れだ。
東大寺南大門
まっすぐ行くと大仏殿が見えるが遠くから見てもスケールの大きさに圧倒される。
大仏殿は、拝観料500円である。
多くの人は、東大寺に訪れるときはこのコースである。人の多さも感じるが、意外に日本人より海外の観光客が多いのに驚く。日本の世界に誇れる文化遺産である。
東大寺の金堂(大仏殿)
本当にすごいという表現になってしまう。
大仏の復興などの話はいろいろの話がある。
特に60歳から大仏復興のプロジェクリーダとなった重源上人には頭が下がる。
大仏から二月堂に向かう途中にその重源上人の像が安置されている俊乗堂がある。
残念ながら
俊乗坊源源上人像のある俊乗堂は限定公開であった。7/5、12/6開扉
そして
俊乗堂の目の前にある、鐘楼と梵鐘も大きく、日本一大きな梵鐘である。
真下のコンクリートにうっすらと青白い跡がある。これはなんだろう。
写真に写すとたいしたことはないが本当に大きい。
三月堂と二月堂と国宝が並ぶ、たまたま案内していたバスガイドさんの説明が耳に入った「後ろにあるのは食堂です」と言って観光客におお受けしていた。私も思わず吹き出してしまった。プロとは言えこうしたユーモアはまじめな顔で国宝をめぐるのではなく、見習わないといけない。
法華堂(三月堂)には国宝・重要文化財級の仏像がずらりと並んでいる。
拝観料500円の価値は充分ある。
国宝 東大寺法華堂
隣にある二月堂はお水取りで有名で、眺めもよい。
お水取りが終わると春が訪れる。
このお水取は1260年一年も欠かさずに続いた世界でもまれな行事である。
ここにも驚きがあった。
国宝 東大寺二月堂
二月堂から大仏を挟んで反対側に戒壇院がある。
ここは別料金で500円。
人影はぐっと少なくなる。
戒壇院には国宝四天王像が安置されているが、唐から鑑真大和上が困難をのりこえ来日、はじめて日本に戒律を授ける儀式を東大寺で行った。聖武天皇をはじめとして受戒が、戒壇院にて儀式が執り行われたという。
戒壇院に行く階段
戒壇院から正倉院、転害門に向かう
そこからほとんど観光客もいなくなっているが、鹿だけはどこにでもいる。
閉門だったので正倉院を柵から覗き、転害門まで足を延ばしてみた。
やはり国宝の雰囲気を感じる。
東大寺はなんども火災などの被害にあり、復興をとげて今がある。そしてその規模は維持されている。多くの人に守られ、世界に誇れる文化遺産である。
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