前回の東福寺の紅葉は一番いいときでした。今回はぎりぎりセーフという感じです。
東福寺 通天橋と紅葉を方丈から(前回)
東福寺の紅葉(前回)
今回は落葉しはじめもありましたがぎりぎりセーフです。(今回)
今回はぎりぎりセーフというところなので、もみじの絨毯もきれいでよかった。(今回)
龍吟庵は、1年に1回約1か月間だけ、一般に特別公開されます。
今回はそこを目的に
東福寺の方丈横の小道を入ります。
龍吟庵
りょうぎんあんと読むらしいです。
坂本龍馬(さかもとりょうま)のりょうと同じということ。
東福寺には3つの橋があります。
そのひとつ偃月橋(えんげつきょう)を渡ると龍吟庵があります。
入り口では見学料500円を払い門をくぐります。
方丈の建物は撮影禁止ということでしたので、離れた門から屋根のみ撮影しました。
こけらぶきの屋根です。
三方(東・西・南)は庭に囲まれています。
昭和39年(1964年)のもので重森三玲の手による枯山水の作庭。
方丈の前側の南の庭は無の庭
置石がないシンプルな白砂だけの庭です。
西側の庭は、龍門の庭
龍吟庵の寺号に因んで、龍が海から顔を出して黒雲に乗って昇天する姿を石組みによって表現しています。紅葉とあわさってとてもきれいです。
東側の庭は、不離の庭
大明国師が幼少の頃、熱病にかかって山中に捨てられた時、二頭の犬が国師の身を狼の襲撃から守ったという故事を石組みで表しています。鞍馬の赤石を砕いたものが敷かれていまする。
この赤石は相当硬いらしく、それを砕くのは大変だったようです。
北側のもみじは、今が一番ピークという感じの色づきです。
日当たりだとか、方角でもだいぶ違うことがあるんですね。
わおー
龍吟庵方丈は、東福寺第三世住持である「大明国師」の住居跡です。
大明国師坐像(重要文化財)が方丈の背面の開山堂に安置されています。、
方丈は、日本最古の方丈建築で、寝殿造りと書院造りがミックスされているといいます。
国宝の方丈もさることながら、なんといっても三方にある庭が有名です。
庭は、石の配置や石の置き方などがいろいろ合わさって、庭全体の魅力になると思いますが、庭を見ながら説明を聞いてもなんとなくだけでピンとこない。今の私は庭の良さがわかっていません。
国宝建築物をめぐると、その「庭」に何度もめぐりあいます。庭そのものもあるのですが、雰囲気や歴史、全体との調和も重要な感じがします。この庭の良さが、わかるまでまだまだ時間がかかりそうですが、それがわかり始めたとき、龍吟庵に再び訪れたくなるような気がして、ここを後にしました。
東福寺 龍吟庵
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