住宅街の狭い路地の入り口に「大宝寺」と看板があったので、そこに入ると上のほうに階段が見え、門らしきものが見えた。なんの疑いもなしに坂を登りそこを目指した。なぜか鳥居をくぐっているのには気がつかなかった。
坂の中腹でまた大宝寺という看板があり、目指していた方向と違うところを表示している。そのときはじめて、目指していたのは違うところと気がついた。目指していたのは神社であった。朝日八幡神社であったのだ、帰りに寄ってみてみたが立派な神社である。
国宝 大宝寺は住宅地の中にひっそりとおとなしくあった。
境内に入ると本堂よりは、裏の斜面にあるお墓の方に目がいってしまった。非常に日当たりのいい斜面である。本堂はというと低い枝振りの良い桜の木の奥にわずかに覗いている瓦屋根がそれらしい。本堂は愛媛県で一番古い建築物で国宝である。その割りに存在感が薄い。
「うば桜」という看板がある。
桜の木の前に・・・枝が四方に広がりよくよくみると元気な桜の気である。看板にいわれがかいてあり非常に興味深い。国宝本堂はうば桜に意識を奪われ、存在感が薄れたのかも知れない。鎌倉時代前期の建物でその当時は、付近の住宅もなく、きっと存在感があったのであろう。
このお寺は静かな見晴らしの良い高台にある。
また1周廻るのに時間がかからないくらいの敷地ではある。おまけに私が入ってきたところは横から、おそらく車できた人のための駐車場からの入り口だった。
正面から門をくぐり階段を登るルートでくればもっと印象がちがったのであったろう。案内通りきたつもりではあるがルート失敗である。明らかに案内標識の演出不足だと思う
正面からの道
お墓の高いところから、本堂の瓦屋根を見ながら、松山市内を見晴らして終わった。
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